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Salut
Jan.23 2005

Ishibashi Yamaguchi Ohta

YBMオーナー、ヨット補機講習会


YBMオーナー、ヨット補機講習会

ベルトの点検、オイル交換、
燃料フィルターの交換、
スタンチューブの点検、冷却水ポンプの点検、
ジンクの交換、エアフィルターの交換など
エンジンの日常点検を座学で1時間受講した後、
実機にて2時間半講習を受けました

受講オーナーは18名でした
講習は実働の1GMにて行なわれました
ベルトの点検、交換

ベルトが緩んだり場合や交換した後は
プーリー間をドライバーなどを利用して
てこの原理を使ってテンションを掛けると
容易にボルト締めが出来ます
エンジンオイル交換

1年に1度が目安です
(基準量1GM-1.3L、2GM-2L、3GM-2.7L)


検油口からオイルチェンジャーのチューブを入れ
抜き取ります


オイルが温まっていると抜き易くなります
オイルを抜いた後、
(ケチらずに)オイルフィルターを交換します
滞留しているオイルがこぼれるので
ウエスを敷いてオイルフィルターを
レンチで廻し外します
新しいフィルターにのOリングには
エンジンオイルを塗っておきます
取り付けはトルクレンチがない場合
手で力を入れて廻し込みます
給油口よりエンジンオイルを基準量入れ、
エンジンを掛け、エンジンオイルを廻した後
再度検油して適正量に調整します
ギアオイルの点検、交換

検油棒はねじ込まないで計ります
給油は先の細い容器を使うと容易です


1GM,2GM-0.25L 3GM-0.3L
(エンジンオイルを使用)
スタンチューブの点検
グランドパッキンの交換


実際の作業は上架して行なうことになります
実際には中央の穴に
プロペラシャフト通っています

エンジンルームの後部に固定されているため
実際に作業するにはとても厄介です
古いグランドパッキンは
コルクスクリューの柄の長い様な器具を
ねじ込んで引っ張り出します
グランドパッキンは
角状の紐に油を滲みこませてあります

シャフトの径に合わせて3本切断し用意します
グランドパッキンは
ゴムホースの口の部分の内側に
シャフトに沿わせて取り付けます
グランドパッキンのパッケージです
切り売りもされています
(ご参考)
グランドパッキンを使わないP.S.S.
冷却水ポンプの点検

裏ぶたを開けるとインペラがあります

損傷していたり空回りするようでしたら
新しいものと交換して下さい
外した場合は
ポンプも綺麗にみがいておきます
ポンプの軸の耐熱ゴムは
劣化し易いのでチェックします
ジンクの交換

1GM-1箇所、2GM-2箇所、3GM-3箇所
実際には交換しにくい場合が多く
オルタネーターなどをずらしたり
部品をはずしてからの作業となる場合があります
海水が詰まり易いポイントです
ドライバーなどで
内側の腐食を取り除きます
燃料フィルターの交換

水やゴミが溜まりますので
年に一度交換します
燃料コックを閉めてから作業します

エレメントケースとフィルターは
一緒に引き出します
エレメントケースの中には
燃料が残っていますので
こぼさない様に注意します
この燃料でエンジンを拭き上げれば
無駄になりません

オーリングがやせていたら交換します
エアー抜き

フィルターを交換すると
燃料経路にエアーが入り
エンジンは動きませんので
エアー抜きをします
1.スパナで燃料フィルターの上部のプラグを緩めます
  (2つありますがどちらでも構いません)

2.燃料コックを開けます
3.プライミングポンプのレバーを上下させ
  燃料を送り緩めたプラグから
  燃料が完全に出てくるまでプライミングします


4.気泡が無くなったらプラグを締めます
  (締めすぎに注意します)


5.燃料噴射ポンプの入り口側のナットを緩め
  3.4.同様の作業をし終了です
エアーが噛んでエンストした場合には
 1〜5の作業を行なった後

 燃料噴射弁のプライミングを行ないます
 デコンプを切り、クランクを廻すか
 スターターモーターを数秒間回して行ないます
 (プライミングせずにそのままスターターを
 廻し続け数十秒で掛かる場合もあります)
スターティングモーター

写真の赤と白のケーブルが付いている
ナットをショーツさせると
スタートボタンを使わずに
エンジンの始動が出来ます


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